カードキャプーターさくら

発売日
1999年8月5日
発売元
アリカ
定価
6,300円


ソフトの概要と感想

画面イメージ

画面イメージ

画面イメージ

プレイステーションオリジナル。コミック、アニメの同タイトルのゲーム版。

ゲーム本編はアニメとほとんど同じ内容をミニゲームを交えて再現するもの。 ムービーやCGを表示しつつデフォルメキャラを操作してポイントを選んでいくだけです。

本編はお子様でも安心してプレイできる難易度で、個人的にはかなり易しくて物足りない感じです。 ミニゲームも失敗することが無く(多分)時間さえあればほぼ間違い無くクリア出来る仕組みです。 お子様用にママコンと呼ばれる2Pコントローラを使ったサポートも可能になってます。 ゲームシステムの出来はかなり素晴らしいものがあります。

ムービーはアニメ本編からフレーム数を落としての切り張りです。CGも使いまわしです。 アニメを知っていると若干不自然な点がありますけど、ゲームとしてのバランスはうまくとってます。 この辺作り手のうまさですね。音楽も当然すべて使いまわしで新しいものは一つもありません。 一応このゲームの売りの1つである、ポケットステーションでのボイス再生ですが、PCM自体質があまりよくなく、おまけ感覚です。 まあ、ポケットステーションでも声が出せるのだよ…というのがわかっただけ収穫ありなのかな?

おまけとしてミニゲームのプレイ、ムービーや設定資料集がゲーム内についてますが、ゲーム内で手に入るコインを集めて交換しないと再生できません。 フラグを立てるポイントが違うのでは?こういうおまけは本編のおまけであって、後から立てるものでは無いと思うが。 こういったデータはゲーム本編で手に入るから、手に入らないデータは本編を繰り返しやることで埋め、楽しむものだと思うのですが…。 まあ、それは置いておいて、このコインを集めるのが本編をプレイするかミニゲームのプレイで手に入るのですがかなり鬱陶しいです。 本編は一度見たのを繰り返すなんて詰らないです。問題はミニゲームにあります。 まあ、普通にやるなら問題ないのですが、得られるのは微々たるもの。 普通にやって全部を集めるのは至難の技です。 ボイスデータに関しては、ミニゲームを高得点でクリアしないと手に入らないものまで存在し、お子様のレベルでは到底手に入れられない作りになってます。 まあ、これに関してはテクニックやバックドアはありそうですけど、これも普通のプレイでは到底わかりそうにないです。 取説にはゲームの紹介程度で何も書いてませんしね。 これではまずいのでは?本編の出来が結構良かったので良い気分でしたが、ミニゲームで見事ぶち壊されました。 ターゲットがお子様ならこんなに難しくする必要はゼロですし、ゲーマーレベルなら本編の難易度が易しすぎて話になりません。 こういう方向性の見えない作品は最悪です。作り手の事情なんてどうでもいいのですが、ユーザーにそのしわ寄せが行くようなものではお話になりません。もっとプロらしいものを出してくださいね。

ゲーム本編だけなら☆X4個くらいかな?なんて思ってましたがこういう結果です。