弟切草 蘇生編

発売日
1999年3月25日
発売元
チュンソフト
定価
4,800円


ソフトの概要と感想

画面イメージ

画面イメージ

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スーパーファミコンからの移植。サウンドノベルというジャンルを築いた作品の1つ。

チュンソフトが作り上げたサウンドノベルの最初の作品で、移植と同時に絵の差し替えて画質の向上とザッピングで主人公視点ではなくナオミからの視点で作品を楽しめるようになっている。 プレイは50回強やって金のしおりは出せませんでした。

最初にこういったジャンルを作り上げるくらいの作品なのですが、移植するなら既読スキップ機能が欲しかったと思いました。 (一応開始前にL1だったか押しながら開始するとメッセージが早く表示できるテクがありますけど早いと感じる前に苦痛が来る) 一応選択肢は選んだものはしるしがつくのでわかるのですけど、同じ文章を何度も読まなくては(というか読み飛ばしだけど見せられる)のは苦痛でした。 話の内容も隅々まで理解できるくらい(10数回くらいかな?)異なる選択肢を選んでプレイしてればピンクのしおりというややエロチックな話になるのはナイスだと思いました。 しかし、すべてのシナリオを読み終えたときに出るという金のしおりは50回程度では出ないというのもアレ過ぎる気がしました。 どうやら選択肢は網の目みたいな進行らしく、それが原因で話のつながりがいまいちだったり、違う選択肢を選んでいるつもりが同じ話を繰り返してたりしてある程度プレイしてると楽しさより間違い探し状態になってしまうのが残念でした。 特に話のつながりが問題で、怪物らしきものに襲われたみたいな直後に何事も無かったように展開したりして興ざめするシーンが多かった感じでした。 あれだけ怖そうな目にあってるのにこの人たちは…ってな感じで。また、ピンクのしおりから選べる選択肢ですが、かなりくどい展開にも思えました。 やはり、今までのシナリオを覆すような展開にするなら一度やっておしまいにしないとかなり苦痛になると思いました。 elfのアダルトゲームに遺作シリーズがありましたが、本編のおまけとして会員特典で本編を覆すシナリオが遊べたのですが、そういう感じで1度やれば十分な気がします。 まあ、氾濫するノベル系ジャンルの1つを築いたソフトとしては高評価ですが、完成度としては中途半端という感じがします。 ゲーム性が強くなってる半面にシナリオが犠牲になった感じでしょうか。個人的には非常に惜しい気がしました。 もし、シナリオのつながりまでしっかり出来てれば伝説に残るソフト(今のレベルでも十分伝説に残ると思いますけど)になったと思いました。