シスタープリンセス

発売日
2001年3月8日
発売元
メディアワークス
定価
6,800円


ソフトの概要と感想

画面イメージ

画面イメージ

画面イメージ

画面イメージ

画面イメージ

電撃G'sマガジンでの誌上ゲームを元にプレイステーション用ゲームとして作成されたもの。コマンド選択式アドベンチャーゲーム。ポケットステーション対応でミニゲームがプレイ可能。限定版は目覚まし時計付き。通常版はゲームCDがピクチャCD仕様です。

このゲームは、12人の妹(血縁かどうかはプレイ次第で決まる)とメールや通学、学校、街中で会い、親密度を上げてそれぞれの妹の結末を見るというゲームらしい。 取説に説明が全く無いので多分そういうゲームです。 どういう背景があり、どういう目的なのか明確にされないまま、いきなり始まるので新規の人には訳がわかりません。 こういうものだ!というのを押しつけられて、問題無く受け入れられる人は難なくプレイできると思われます。

操作などですが、練られて無いインターフェイスには呆れます。 まず、登下校の選択はマイシスター(12人の中からゲーム毎に特定の妹を選べる仕組みみたい)がデフォルトの選択位置にありますが、登下校できない妹をマイシスターにした場合、デフォルトが可憐という妹になります。 そもそも「誰も誘わない」という選択肢がありながら、これは無いと思いますね。 街中での行動選択は、マイシスターが居る場合は、デフォルトでカーソルが位置している点は良いのですが、居ない場合は左上の位置。 この位置に別の妹が居なければ問題無いですが、居てもカーソルがあっているのが気になります。 なら、マイシスターが居る場合に勝手にカーソルが合っているのは余計なお世話というもの。 また、セーブなどが遅いのは仕方ないとして、メモリーカードのカーソル移動も何も考えられてません。 メモリースロット1の場合はそれなりですが、メモリースロット2に刺している場合操作しにくくて仕方ないです。 このように誰もがやるであろう環境で、プレイヤーのことを全く考えてない点は非常に残念です。 慣れるまで非常に問題となります。 また、メッセージスキップがあるのはいいのですが、何でも飛んでしまう点と、バックスクロールが出来ない点は何とも。

シナリオなどですが、全員のすべてのエンディングを見たわけではないのですが、全員のエンディングを最低1つ見た状態では…個人的には良いところは見当たらないです。 これだけ良い素材がありながら、もったいない気がしますね。

とにかく、12人の妹は多過ぎます。さらに、ゲーム期間も1ヶ月ですけど、毎日ある訳ですから、長すぎます。 一人につき4種類のエンディングがあるそうですが、全部を見るなんて到底できません。 シナリオが魅力的だったら知らないうちに全部の話を楽しんでいるでしょうけど、好みで無いキャラの話は苦痛でしかないです。 ゲームも中だるみしてしまい何だかなぁと言った感じです。

唯一の救いは、1つのキャラクターゲームとしてみるとなかなか良いのでは?と思える点。 一部のキャラは可愛くていいです。キャラそれぞれが違う呼び方をするのは良いのですが、一部強引という感じもします。 別に同じでもいいのでは?と思いましたけどね。また、妹オンリーという点もこのソフトの良いところだと思います。 絵的にも全員違ってみえますしね。すごく良い要素があるのに生かし切れてない点すごくもったいないと思いました。 もう少し練ればヒット作になったかも?

見た目に気に入って、妹属性の方なら楽しめるソフトでしょうけど、ギャル物好きな方にはあまりお勧めできません。 ましてや、一般の方は触らないほうがいいでしょう。