ときめきメモリアル2

発売日
1999年11月25日
発売元
コナミ
定価
6,800円


ソフトの概要と感想

画面イメージ

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プレイステーションオリジナル。ときめきメモリアルのシステムをそのまま使い、キャラを一新した恋愛シミュレーションゲーム。

前作(ここで言う前作とはオリジナルであるPCエンジン版です)は素晴らしいゲームだったので、続編の出来を期待してました…しかし、変わったのはキャラと音楽とキャラ単位のシナリオ程度。 ポリゴンを使ったアニメーションなどスプライトでやっていたものが変わっただけで中身はまったく一緒です(まあ、プレイステーションに移植された段階でスプライトは無いのですけど)。 完膚なきまでにシナリオが入れ替わって別な話だったらよかったのですが、同じ要素が多すぎる感じが大きいです。

新要素として女の子が主人公の名前をしゃべってくれるEmotional Voice Systemという名前を自然な発音でしゃべるシステムがあります。 ただ、これも荒削りでイントネーションの違いで思ったとおりにしゃべってくれないケースもあり不完全と言えます。 卑猥な言葉や差別用語など入れられないみたいですが、それは当然の処置でしょうけど、ユーザーの自由度は減っていると思います。 そこまで規制することもないと思いますし。誰が何をしゃべらせようともユーザーの勝手なのですから。 それと、しゃべるのはヒロインの光と華澄の二人だけ。メモリーの関係から一人分しか設定できません。 一人だけというのは別に構わないのですが、作成できるのが二人だけという点は今回の「売り」にしてはどうかな?と思います。 発売後に追加ディスク形式で出すと発表してますから、苦情が多かったのか、そもそもこういう計画なのかわかりませんが、現時点では不完全な欠陥品という訳です。

それと、メインは高校時代ですが、それ以前の幼少時代も数日間ですが、プレイできます。 やや斜め上から見下ろすタイプのフィールドで自由に動いて話を進めるタイプのゲームが出来ます。 ここでのプレイで本編に影響するイベントが起きるアイデアは、なかなかいいと思います。 ただ処理落ちしてしまうのが残念ですけどね。

一応4回分のプレイをしましたが、「2」としての面白さが全然見えてきません。 感想としては「ときめきメモリアルのリメイク」です。 大筋のシナリオである「伝説の何とか」を使った話は同じですし、修学旅行での行き先はまあいいとして、戦闘が発生したりするアイデアや、不良や番長などとの戦いもリメイクです。 戦闘事態はポリゴンを使ってパワーアップしてますけど、それは見た目だけ。やっていることは変わってません。 別にアイデアは同じでも、シナリオや細かいところまで同じにする必要性ってないです。 この辺、新しい開発スタッフの力量が出るところだと思ってますが、何も変わらない点がすごく残念でした。 ある意味「ときめきメモリアル」というゲームはもう崩せないくらいすごいゲームだったという事ですかね。

それでも、キャラクタゲームとしてはなかなか素晴らしいと思います。 見た目だけではわからない魅力がうまく演出されてます。 この辺は評価すべき点でしょうね。前作よりキャラの表情が豊かになってますのでより引き立ててます。 それに前作のヒロインとは違い今回のヒロインは一般的に好感が持てる設定になっている点もなかなかだと思いますよ。

この手のゲームは続編といいつつ似てしまうのは仕方ないと思います。しかし、まったく同じにする必要はないので、もう少し崩したものが欲しかったです。 告白させる為のシナリオってもっと別な方面から練っても良かったでしょうし。

まあ、うちみたいな偏屈人間でなければ問題無く楽しめると思います。 文句を言いつつもプレイしているわけですから(笑)ギャル物を問題無くプレイできる体質の人なら問題無いでしょう。