厄痛 〜呪いのゲーム〜

発売日
1997年2月7日
発売元
アイディアファクトリー
定価
5,800円


ソフトの概要と感想

画面イメージ

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プレイステーションオリジナル。五人の視点で進めるアドベンチャーゲーム

ゲーム会社へアルバイトをすることになったみすずと省吾。ある日、社長が不審な死をとげ、それを解明していくという話。進めていくと取り巻く話で膨れ上がっていきます。 システムは以前と同じで、五人の視点で話が進むので、それらを自分の中で繋ぎ合わせると、ストーリーがわかる仕組みです。 前作同様、ザッピングである程度話のまとまりを別キャラ視点から見られますが、それぞれのキャラの話の区切りで切り替わるので、切り替える意味が全くありません。ザッピングを利用して真のストーリーを導く形ならベストだったと思いますが、切り替えるメリットが全くありません。さらに、エンディング分岐も前作同様、最後のザッピング選択からの選択肢で変わるので、ゲーム性がかなり低く感じます。 今回もショートムービーを駆使していますが、何度も見せられるので途中から鬱陶しくなるかも。一応STARTボタンでスキップできるのが救いです。 文章は既読の概念がなく、〇ボタンを押し続けて多少早く表示できる程度。常に〇ボタンとSTARTボタンを連打することがメインとなり、選択肢も勝手に選んでしまうケースが多々あります。途中の選択肢はあってないようなものなので別に問題ありませんけどね。 話は至って普通で、タイトルの呪いは全く関係ないです。前作同様、素材はある程度いい(キャラは不気味ですが)と思うのに、使い方を間違ってるという感想しかありません。素材をどぶに捨ててる感が何ともです。 今回はセーブもできますが、3か所は少ないと思わます。セーブをもっと増やし、ザッピングと選択肢を利用して真のストーリーを探し出すゲームだったらもっと良かった気がしました。まあ、話の根幹がいまいちなのでシステムがよくなってもダメだと思いますけど。

続編となるはずだった、厄参は発売中止になったのかな?まあ、この出来では仕方ないでしょうね。