シリアル接続

シリアルポートとパソコン(本来はダム端末)へ繋ぐ事でグラフィックアダプタなしによる運用も可能です。 サーバ用途で使われるケースが多いですが、そうなるとグラフィックアダプタは無駄な投資にもなります。 ラックマウントタイプだと最初からついてないと思いますが、そういった場合に必要と思われる事を記録しておこうと思います。


ケーブルの用意

クロスケーブルを用意しますが、市販のケーブルではそのまま使えません。 市販のケーブルで、コネクタのカバーが空くならちょっとした改造でいけますが、 恐らく自作した方が確実と思われます。

簡単な配線図

RS/6000はDCD信号線がないと駄目らしく、市販のケーブルは接続されてないものがほとんどです。 市販のケーブルを流用しやすく改造を考えると、相手のDTRをDSRとDCDで受ければいいと思われるので、 ローカルのDSRとDCDをショートさせます。双方の口を改造すればOkです。

新規作成する場合、8芯ケーブルを買ってきて、RDとTD、RSとCS、DTRとDSRをクロスさせて結線、 SGとフレームはストレートで結線、上記ローカルのショートで完成です。半田ごてさえ使い方が わかれば簡単に作ることができると思います。半田ごては中学校の技術家庭の授業で習うと思いますし、 こては千円くらい出せば電子工作用のものがゲットできます。また、作成したケーブルはテスターで しっかりチェックしてから使用してください。思わぬところがショートしてるとマシン自体を壊す 場合もありますので要注意です。まあ、PS/2やUSBポートと違って電源自体の配線はないので それほど危険ではないですけど、念のためチェックをしてください。


PC側の設定

パソコン上では、TeraTermやHyperTerminalなどのシリアル接続が出来る端末エミュレータを 用意します。高度なエミュレーションの必要は無いので、フリーウェアとして公開されている、 TeraTermがお勧めかも。使い慣れたものを利用すれば良いと思います

最低限必要な設定は次の設定です。ボーレート、データ、パリティ、ストップを設定します。

回線速度を9600、データ長を8ビット(8ビットなのでパリティビットは当然なし)と設定すれば 正常に表示まではいけると思います。あと、オプションとして必要な設定はマニュアルに記載があります。


画面表示

既にAIXが起動している場合、画面にはtelnetで繋いだときと同じようにloginプロンプトが出ると 思います。表示されない場合は、設定の問題があると思いますので、AIX上の設定を確認してください。 tty0をシリアル接続用なってるかどうか、別の用途で利用してないかどうかを確認します。 次の画面は、ブート時に繋いでいた場合に表示される画面です。画面はOpenFirmwareへ入った場合ですが、 通常はそのまま起動メッセージが出て、起動完了するとログインプロンプトが表示されます。

ちなみに、Linuxをインストールする場合などは、OpenFirmwareへ入り、ブートディスクを作成して 起動させるとインストール可能です。ディストリビューションをかなり選びますけどね。また、SMSも シリアル接続からも入れます。上記画面が表示され、「keyboard」が表示されてから「ok」が出るまでに フルキーの1キーを押していると入れます。ファンクションキーでなく数字キーという点が少し違い ますけどね。この辺りもインストールマニュアルに書かれてますので参照してみてください。


Copyright © 2006 Takky, All right reserved.