■注意!!! ●このファイルは『御神楽少女探偵団』のずばり解答が書かれてます。捜査・解決編  での推理の解答も書かれているのでこれからプレイしようと思っている人や自力解  決と思っている方は読まないほうが得策です。 ●各話は事件編、捜査編前編1〜5、捜査後編1〜5、解決編とありますが、中には  短いのもあります。それぞれのパートは明記してませんが「----」で区切って順番  に並んでます。シナリオの開始だけは別の見出しになってます。 ●PlayStationでは「猟奇同盟」がありますが、続・御神楽少女探偵団の方へいれて  あります。そちらを参照してください。 ●あまり細かくチェックしてませんから、誤字・脱字もあるかもしれません。特にエ  キストラシナリオは完全に分岐をチェックしてません。 ●一応このテキストの一部または全体を転載してお金儲けしてはいけません。無償で  配るならいくらでもどうぞ。当然改変してはだめですよ。 ============================================================================= 練習シナリオ ●五銭銅貨 ---------- 山茶花 栗山刑事  ・いや、確か…、妙な茶色の頭巾かぶった爺さんがすわってたような気がするなぁ。   (10) マスター  ・…広川千景。(10) ---- 広川千景工房 絵垣 千鶴  ・そういう意味でしたら…見ていないです。(5)  ・ええ、銀座の裏通りにある『守山ビル』の三階に住んでいらっしゃいますけど。   (3) 守山ビル 蘭丸  ・先生ならさっき帰って来て、自室で寝てます。昨日徹夜だったみたいですから。   (2) 広川千景工房 絵垣 千鶴  ・ええ。偶然店内で知り合いの画家さんに出会ったそうなんですけど、その人に一円   札を全部五銭銅貨に両替をして欲しいって頼まれたそうなんです。(10) ●幽鬼郎 -------- 雪子の部屋 逸島 雪子  ・後はお客様二人だけです。(3)  ・ええ、私の叔母にあたる方で田島タエ子様、それからその御子息の良造様という方   が二週間前からいらっしゃってます。(5) 遊戯室 田島 タエ子  ・さぁ〜ねぇ〜。この屋敷っていろいろあったからねぇ〜。(5)  ・この前の主人…つまり私の父親だけどさ、「幽鬼郎」に取り殺されちゃったのよ。   (7) ---- 台所 藤村 ソノ  ・まあ、このお屋敷も貿易商ちゅんですか?そんなんで外人さんやらなんやら変わっ   たお客さんが出入りしとりますからなぁ…。(1)  ・ひどく人相の悪くて、片足の無いお客さんが、二度ほど旦那様に会いに来られた   事がありましてなぁ。(3)  ・それは、旦那様もお取次ぎした時はイヤな顔はされておりましたけど、結局お会   いになりましたなぁ。(4)  ・ええ、ええ、木製の…義足っちゅんですか?あれをつけてました。そんで浮浪者   みないな格好の五十位の男でしたわ。(3) 遊戯室 田島 良造  ・さぁな、俺が物心ついた時から会ったと思うぜ。夜中に『幽鬼郎』が絵から抜け   出して歩き回るとか、ガキの頃さんざん聞かされたよ。(1)  ・ま、その辺りの話は嘉平なら知ってるんじゃねぇか。あいつはこの屋敷に一番   古くからいるからな。(3) 中庭 大渕 嘉平  ・いや…あれは呪われている絵なのです。先代様が亡くなられたのもあれに取り殺   されたようなものなのですよ。(2)  ・それを聞きつけた市子が『幽鬼郎』様をきちんと祭らないと不幸が起こる等と先   代様に吹き込んだのです。(1)  ・結局その女の言う通りに『幽鬼郎』を祭る祭壇を造り、先代様は毎晩その女と   『祈祷』に明け暮れました。(2) ---- 展示場所 平田 権六  ・あれはよ、買ったんだよ。一月程前に義足の浮浪者みてぇな男が来てよ、ぜひ   買ってくれっていうからよ。(5)  ・う〜ん…こ汚い帽子で顔隠してやがったからなぁ。…でも声からしてけっこう   歳いってるんじゃねぇかな。(3) 台所 藤村 ソノ  ・その…雪子お嬢様あてに恋文を預かりましたんですよ。(2) 中庭 大渕 嘉平  ・ああ、この屋敷の裏口横に小屋があるんです。そこを私の部屋代わりにいただ   いているんですよ。(1) 嘉平の小屋 仏壇をクリック  ・仏壇だ。そこには新しい菊の花と位牌が三つ並べられている。(2)  ・ええ、五年前に事故で他界しました。妻の乗っていた自動車が民家に激突した   んです。(2)  ・ええ、旦那様も一緒に乗っておられましたが…。旦那様はかすり傷程度だった   のですが、運転手は足に大怪我をおったそうです。(5) ---- ??? 右奥をクリック  ・闇の中で何かがうごめいている気配がする…。(5) 部屋の真中をクリック  ・もうそろそろ夜の十時ですな。(7)  ・ええ、もちろん。あれは明け方の四時前でした。(8) <脱出アクション> ・クリックポイントは3箇所。 ・PlayStationは方向が示されたキーを押す。 ・Windowsではクリックポイントが出たらあわせてクリック。小さいので  画面を自在に合わせられるマウス推奨。トラックポイントではすげー辛い。  もっとクリックポイントでかくていいのでは? ----- 台所 藤村 ソノ  ・ええ、ええ、まぁあの…探偵さんが倒れているのを見つけた時もずいぶん   びっくりしましたけどなぁ。(2)  ・ええ、毎朝お屋敷のお掃除する事になってるんですけど、その時に玄関前に   倒れてらっしゃるのを見つけたんですよ。(2) 殺害現場 頭部をクリック  ・後頭部を鈍器の類で一撃だ。これじゃ悲鳴をあげる暇もなかっただろう   ぜ。(1)  ・死亡推定時刻は今日の午前二時から前後一時間ってところらしい。ま、   解剖してみないとはっきりしないがな。(4) 頭部の床の血をクリック  ・検死官の話じゃ傷口の割には出血が少ないのが妙だと言ってるが…。(3) 指先をクリック  ・良造の両手は何かを掴もうとしているように広げられている。良く見ると、   その指の間に何かの粉がかすかについていた。(8) ---- 台所 藤村 ソノ  ・先代様に始まって静江様、良造様、それに嘉平さんの奥さんと子供さん…   それに事故を起こした運転手も死んだそうじゃありませんか。(4)  ・事故の時に嘉平さんの奥さん、身重だったそうですなぁ…。無事生まれてれ   ば双子の女の子だったそうですけど…。(5) 康次郎の部屋 逸島 康次郎  ・これだけ顔もはっきり写っていれば間違えようが無い。こいつは神田川だ。   (2) 見世物小屋 平田 権六  ・いや、間違いねぇよ。確かにこう、左足が木で出来た義足だったよ。(9) ●太白星 -------- 浅草書 諸星警部  ・ああ。松崎金太郎はペラゴロのリーダー格だったんだよ。いわばオペラ歌手   のファン代表ってとこだ。(1)  ・そうじゃない。日本館には沢アヤコと人気を二分している河村須美子ってぇ   歌手もいるんだよ。当然、ファンだって二つの集団に別れてるって訳さ。   (1)  ・そう、河村須美子派のペラゴロリーダーだ。(1)  ・いや、な。あの野郎、動機だの殺害状況だの聞くと黙っちまうんだよ。(1) 栗山刑事 午後8時をクリック  ・ああ、日本館で上映していたヤツで沢アヤコはそれに出演していたんだ。   (1) 一階をクリック  ・ああ。舞台がハネた後、10:00までには大抵の関係者は帰宅するか三階の   大部屋に行っていたらしい。つまり、一階に残っていたのは沢アヤコだけらし   いんだ。(3) 午後11時をクリック  ・ま、新聞でも読んでると思うけど、凶器を持って、死体の横に立っていたとこ   ろを警備員にとっ捕まったって訳だな。(1) 守山美術 守山 美和  ・ええ。日本館の公演の時期になると浅草の瓢箪池や団十郎の銅像前に集まるそう   よ。(1) 銅像前 加賀谷 利也  ・大体、今は須美子ちゃんが人気ナンバーワンで、沢アヤコはどっちかというと   人気が落ち目だったんですから。(3) 瓢箪池 岸井 純一  ・松崎君の事だよ。僕達はよく二人で歌劇について話し合ったりしてたんだ。   (1)  ・もちろん。どうも世間は僕達が対立しあっているように考えているけどね、   けっしてそんな事はないよ。(1)  ・これ、沢アヤコの楽屋へ遊びに行った時に預かって欲しいって渡されたんだ。   (4) 見世物小屋 平田 権六  ・ああ、アレか。俺も新聞読んで驚いちまったよ。なにしろ殺されたってんだか   らな。おりゃ、てっきり自殺かと思ってたよ。(1) ---- 日本館ホール 団員女性  ・それは…たくさんいすぎてわからないと思いますよ。それに団員以外でも夜中に   出入りする人達がいますから。(2)  ・どうも本当らしいですよ。私の友人でも結構見たっていう人がいるんです。(2)  ・そうですね…そういう事もあるかも知れませんね。(1) 河村須美子の楽屋 伊庭 浩三  ・申し訳ありません。彼は風間国彦と言いまして、雑誌『歌劇界』の編集者なんで   す。(1)  ・それは…彼が誌上で中心となる評論も書いているからだよ。残念ながら今の歌劇   界では彼の評論の影響が大きいんでね。(2)  ・今まではあんまり寄り付かなかったくせに、今日は珍しく取材に来たのよ。(4) 沢アヤコの楽屋 ざぶとんをクリック  ・ちゃぶ台の横にざぶとんが三つ、なぜか縦に並べられている。(3) 鏡台をクリック  ・鏡台の上には大量の高級化粧品が並んでいる。不眠症だったのだろうか、   化粧品に混じって睡眠薬の瓶が置かれていた。(3) 衣装かけをクリック  ・一番手前の衣装ポケットにハンケチがねじ込まれている。(2) ---- 銅像前 加賀谷 利也  ・大体、自分と付き合った女性をすごくヒイキして評論書いていたりするし…。   (3) 日本館の事務所 伊庭 浩三  ・大体彼女は身の回りの事も付き人にやらせていたからね。付き人以外はあまり   楽屋に出入りする人間はいなかったんじゃないかな。(1) 日本館のホール 菊村 さくや  ・お二人は確かにタイプは違いますけど…お互いに才能を認めあっていました。   決して相手を恨んだりするなんて…。(3) 歌劇界編集部 風間 国彦  ・たしか、河村須美子がアヤコともめていたようだったな。(3)  ・ちょうどアヤコが殺された当日だよ。舞台がハネた後、楽屋に須美子がやって   きてな、何か口論していたな。(1)  ・ああ、ちょうど取材でアヤコの楽屋に行ってたんでね。(4)  ・ああ、そうだ。事件の直前に珍しく実家に帰ったみたいだな。親との仲はあまり   良くなかったはずだが…。(3)  ・いや、アヤコは劇団に入る時、家出同然に家を飛び出してきたんだよ。だから   家なんかめったな事でもなきゃ寄り付かないはずなんだが。(2) ---- 銅像前 加賀谷 利也  ・あの…メフィストのカッコして日本館をウロついてたの、僕なんです。(5)  ・でも、そうしたらホントに沢アヤコが殺されて…怖くなって…だからそれからは   もうやってません。(2) 瓢箪池 岸井 純一  ・そうだろう。加奈ちゃんって純朴でかわいいしさ、僕も実はファンだったりする   んだよ。(5) 歌劇界編集部 編集者A  ・沢アヤコが死んだらしいって、ここに報せたのは私だったんだが、まさかその   時は殺されたんだとは思わなかったからな。(2)  ・ああ、いたよ。編集部の連中が大騒ぎになってる中、風間一人が冷静でね。   今からなら翌週号に間に合うってすぐ原稿にかかってたよ。(2) 沢アヤコの楽屋 伊庭 浩三  ・これ、彼女が最後に見に付けていた衣装なんだよ。これを実家に送ってあげよ   うと思うんだが、どうかな。(4) ---- 日本館の事務所 伊庭 浩三  ・ああ、これかい?これは漢方薬の薬草だよ。アヤコは薬嫌いだったからね、よく   こんなのを煎じて飲んでいたんだ。(5) 瓢箪池 岸井 純一  ・あれぇ?そのハンケチ、加奈ちゃんのじゃないか?(4)  ・ああ、ここにイニシャルが入ってるし間違いないよ。これ、金ちゃんが加奈   ちゃんにプレゼントするんだって買ったヤツだ。(3) 歌劇界編集部 編集者B  ・なるほど、君たちも日本館あたりのコーラスガールって訳だ。あいにくだけど、   彼なら今ごろ別のコとよろしくやってるんじゃないかな。(2)  ・たしかに言ったよ。以前沢アヤコが風間に紹介してたコがいてね。その後は   ちょくちょく風間が呼び出していたみたいだよ。(4) 河村須美子の楽屋 編集者B  ・彼が事件の事、報せた時はだいぶびっくりしてたよ。なにしろ書きかけの原稿   に珈琲こぼしちゃって台無しにしたったくらいだもの。(2) ---- 村役場 助役  ・ああ、そりゃアヤちゃんの幼なじみの考じゃろ。アヤちゃんに花火造って   やるはずじゃったから、アヤちゃん死んでしもうてがっくりきとるんじゃ。   (10) 境内  ・青光星じゃあ。あんまり景気がようないけ、一発しか頼めんかったんじゃが   の。(10) <メフィスト追跡> ・クリックポイントは3箇所。追跡が始まってから出るので見とれないように。 ●夢男 ------ 家令室 長田 定吉  ・ああ、いえ、長いというほどではないでしょうな。今年でようやく二年目と   いうところですから。その前のお屋敷は十年近くお仕えしましたが…。(2) 看護婦詰め所 長田 弥生子  ・う〜ん、あんまり患者さんの事は言えないんだけど…。(5)  ・医者じゃないけど看護婦免許は持ってるわよ。だからお二人の世話を頼まれたっ   て訳。(3) 御佛間 財部 千代  ・そいつは…夢男はお前さんみたいな小さい子供が一番嫌いでの。(7) 家令室 長田 定吉  ・蘭丸様と同い年…。ああ、それはたぶん阿部さんのところのお子さんですな。   (3) ---- サンルーム 原田 安子  ・仕方ないわねぇ。…倉賀でも呼びましょうか。(2) 石段 長田 定吉  ・ああ、座長さんの事ですな。座長さんなら一座の方々とご一緒に、二週間ほど   前から泊っていらっしゃいますよ。(2)  ・ああ、彼は倉賀一座という旅芸人一座の座長なのですよ。二年前からこの季節   になると奉納芝居をする為にここへ来るのです。(2) 夫人室 原田 行夫  ・その為にせっかくここへ来たんですから…御前が戻られたらなんとか口添えし   ていただけませんか?(4) 政之輔の部屋 原田 安子  ・…だからね、おじい様。おじい様の財産を狙って悪いヤツもいっぱい来てるの。   (1)  ・だからね、弥生子さんなんかを信用しちゃダメよ。わかったあわね、おじい様。   (5) 看護婦詰め所 長田 弥生子  ・う〜ん…誰っていうか…御一新(明治維新)の頃の人物らしいから…。(2) 令息室 財部 重光  ・僕、現像用の暗室も隣に造って貰ったんだ。だから、すぐに現像もしてあげ   られるよ。うっふっふっ。(2) ---- サンルーム 原田 安子  ・どう?探偵さん、犯人の目星はもうついたのかしら?やっぱり犯人はこの屋敷   にいる人間よねぇ。(2)  ・そりゃまぁ…ねぇ。遺産目当てで病人を殺そうとする看護婦だっているかも知   れないじゃなぁい?(2) 主人室 財部 権兵衛  ・たしかに遺贈の取り決めが遺言状ぶあったらしい。十万円くらいだったと思う   がな。(4) 家令室 長田 定吉  ・では差しつかえのない範囲で申し上げますが、原田様は東京の汐留町で原田運輸   という鉄道物資の運送会社を経営しておられます。(2)  ・原田様は五年前にそこの二代目をお継ぎになったのですが、その会社の経営状態   を調べていただければ色々おわかりになるかと…。(2) 広間 倉賀 丁三  ・そうですなぁ。もう十年近く、厚遭いただいております。(5) 客間2 蘭丸  ・あの…僕、ここへきた初日に深夜、物置小屋で待ち合わせしている人達を見たっ   て言ったでしょ。あれ、小弥太さんと天子さんですよ。(3) ---- 主人室 多岐川刑事  ・死亡推定時刻は昨日の午後八時から十時くらい、まぁ、悲鳴が聞こえたのが九時   三十分ってことらしいから大体そんなもんだろう。(1)  ・で、検死医の見解ではベッドに横になったとたん、心臓の発作を起こしてその   まま亡くなられたってことだそうだ。(1) 物置小屋 藁束をクリック  ・小屋の墨に大量の藁束が積まれている。藁束の中央はまるで誰かがそこに寝てい   たかのように、押し潰されてへこんでいた。(2) 石段 財部 重光  ・ちっ…何が財部の人間だよ。自分はただの愛人じゃないか!(3) サンルーム 原田 安子  ・ふふっ、それにねぇ、私知ってるのよ。あの晩、あの娘だけ居場所がはっきり   していない事。(2) 令息室 財部 重光  ・ふん、あの女の事か…。奥様なんてとんでもない話さ。もともと庶民のなかでも   下賎あがりの女なんだからね。(2)  ・そうだよ。大体、もともとは人妻だったのを強引に父親が自分のもとに置いて   おくようにしたんだからね。(2) 家令室 長田 定吉  ・もともと¥この御一家は、長野の方の地所でもとかくの悪評があったものですか   ら…。私としても御前にもう少し土地の者に慕われるよう、申し上げてはいたの   ですが…。(2) 管理人宅 安部 善明  ・なに、やっと二年目だよ。ま、こんなところに住むにゃあ二年でも長いくらいだが   ね。(2) 主人室 財部 権兵衛  ・ふん。この屋敷にいるのは財部の者だけだからな、まさか一族の中にそんな不埒者   がいるとは思えんよ。(2)  ・たしかに芙美子は倉賀の妻だったが…それがどうかしたかね?(1) ---- 主人室 財部 権兵衛 ・しょうの無いヤツだ。こんな様子では財部の家の後継ぎには出来んな!(1) 夫人室 財部 芙美子  ・それに、このお部屋なら変なお客さんに邪魔されることもないし、一番くつろ   げるわ。(1) サンルーム 原田 行夫  ・安子は弥生子を疑っているが、僕は弥生子は犯人じゃないと思ってるんだ。(5) 家令室 長田 定吉  ・御前様は光太郎様の方が今ではかわいいのですよ。それに芙美子様も光太郎様を   後継ぎになさりたいのです。(3)  ・私が二年前にこのお屋敷に参りました頃には、すでに重光様はすっかり御前様に   疎まれておいででして…重光様に同情的だった使用人もみな暇を出されてしまっ   ておりました。(3) 広間 花巻 天子  ・ああ、座長?座長なら男の座員連中を連れて、お寺の方へ行ってるわよ。(2) 境内 無明住職  ・やはりあまりにも人を泣かせすぎたのじゃな、あの連中は。いつかはこうなると   思ってたわい。(4) 管理人宅 安部 善明  ・それにここの屋敷の連中は見ててあきねぇんだ。写真狂いのやつや、浪費癖が   直らくて亭主の会社をつぶしかけちまうようなやつとか、色々面白れぇからな。   (1) ---- サンルーム 多岐川刑事  ・今夜の解剖がすむまでははっきりした事は言えないが、五時から九時ってこと   みたいだな。(2) 客間 原田 安子  ・でもねぇ、だとしたらもっと時間は限定されると思うのよねぇ。大体八時まで   はあの子無事だったって訳だし。(3)  ・私達がサンルームにいた六時から八時までの間は、誰も部屋に出入りしてない   んだから、八時までは重光は生きていたって事よねぇ。(3) 令息室 窓をクリック  ・窓は頑丈そうな鉄柵が取り付けられている。窓から進入するのはどうみても   不可能のようだ。(1) 血痕をクリック  ・いや、どうやら直後の死因は絞殺だったらしい。紐状の物で首を絞められた   事による頚椎骨折ってヤツだ。(1) お盆をクリック  ・他には何も口に入れるような物がここには無いし、本当に飲まず食わずで写   真機作りに熱中していたみたいだな。(7)( 家令室 長田 定吉  ・私です。重光様が部屋からまったく姿を現さないと娘に言われまして、私が   合鍵で扉を開けたのです。(1)  ・ええ、重光様の部屋は自動鍵になっておりまして、部屋の中から開けていた   だくか、合鍵を使わない限り扉を開ける方法は無いのです。(2) ---- 石段 長田 定吉  ・はて、それは…その事を知っていれば不可能では無いと思いますが…。しか   し昨日、私がブリッジを終えて部屋に戻った時は間違い無く鍵はございまし   たよ。(2) 管理人宅 安部 善明  ・まぁ、俺も昔は自分家の山で切り出した材木使って、良くこんな大工の真似   してたからなぁ。(5) 境内 倉賀 丁三  ・私は小弥太と一緒に別宅に戻って十二時まで芝居の稽古をしてましたから。   (2) 無明住職  ・そりゃそうじゃよ。何しろ光太郎はこの寺の境内で産まれたんじゃからな。   (1)  ・ま、本人は初産という訳でも無かったから意外に落ち着いておったがな。   お付の女中などは青くなっておった。(5) 広間 倉賀 丁三  ・ええ、たしかにおりますよ。今は一座の子役として舞台に出ております。   (2) 客間3 花巻 天子  ・まったく…どいつもこいつも、なんであんな女がいいって言うのかさっぱ   りわかんないわよ!!(3) ---- 政之輔の部屋 長田 定吉  ・それに暗室の鍵は一つしか無い上に、いつもそれは重光様御本人が見につ   けておられましたので、私の手元にはございません。(5) 看護婦詰め所 長田 弥生子  ・ある…方の下宿に泊っていたの。(5) 客間2 和館をクリック  ・比翼荘の和館だ。うっそうと茂った木の枝の隙間から、軒先に釣り下げ   られた文鳥のかごがわずかに小さく見えている。(10) ---- 令息室 小鍵をクリック  ・ああ、部屋の中にあった箪笥の鍵だよ。これで重光の持っていた鍵は全部   だな。(10) 千代の部屋 長田 定吉  ・ああ、実はこの者が妙な事を言うものですから、念の為シャンデリアを   調べてるところなのです。(3)  ・いわれてみれば確かに妙ですな。それに、そういえば以前業者の者がやって   きたのはちょうど千代様が亡くなられた当日の昼でした。(5) 境内 倉賀 丁三  ・写真機の手入れをしている最中は邪魔をしないでくれと、怒られてしまいま   したもので…。(2) ●蘇る夢男 ---------- 客間 グラスをクリック  ・テーブルの上には洋酒の入ったグラスが一つ乗せられている。グラスの周囲   には零れたブランデーと吐瀉物が激しく飛び散っており、アルコールに混じっ   て奇妙な匂いがしていた。(5) サンルーム 原田 行夫  ・ああ、そういう事か。だったらまずます僕は関係ないと思うよ。大体僕は   ブランデーなんか飲まないんだから。(5) 看護婦詰め所 長田 弥生子  ・大体そんなもの、分析用の試薬とか、写真の現像用とかに使うくらいで医療   用のお薬としては、ほとんど使わないもの。(10) ---- 管理人宅 安部 護太郎・正夫  ・まぁね。小っちゃい時からこの辺りの海岸で良く遊んだから。(8) 客間1 多岐川刑事  ・ああ、さっき警察に送られてきた手紙、見せただろ。あれの筆跡鑑定をやって   みたんだが、屋敷にいる人間で合致するやつがいなかったんだよ。(5) 境内 無明住職  ・ただ、倉賀は…ひょっとすると、わしも恨んでおったかもしれんがの…。(7) ---- 夫人室 畳をクリック  ・畳の上にはしぶいたような血痕が染みをつけている。ふと見ると、飾り棚の下の   畳に、文鳥の餌がわずかだがこぼれていた。(3) 押し入れをクリック  ・押し入れの襖が半開きになっている。近くによって見ると、襖の桟の中ほどが   すす焦げていた。(2) 御佛間 長田 定吉  ・そうですな…ほとんどの者は知っていたのではないでしょうか。以前御前様が   屋敷の者共の前で、箱から取り出して御自慢された事がありましたので。(2) 客間2 黒部 小弥太  ・言っておくけど、僕は昨日は夕方からずっとこの部屋に居たんだからね。大体   犯人は七時からずっと夫人室に潜んでいたんだろ?(2)  ・昨日、七時頃に一度夫人室の明かりがついたのが見えたんだよ。五分くらいで   すぐ消えちゃったんだけど…。(2) 広間 アイテム欄「夢男からの手紙」  ・芙美子の亡骸を見た時の、権兵衛の顔…実に楽しませてもらったよ。(5) 管理人宅 蘭丸  ・あ…ちょっとちょっと、それ、正男君の駒だよ。さっきから二人とも間違えて   ばかりじゃない。(4) <END> # 2004.02.20 (C) Takky, All rights reserved. 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