VOSはプロセス・プログラムのI/Oにポートという概念を持ってます。プログラムのI/Oはポート番号でアクセスし、結びつけられたファイルや通信デバイスなどのI/O操作を行います。まあ、どんなOSでも似たような概念を持ってると思いますが、それらとほぼ同じです。
ログインしている端末で、list_port_attachment(lpa)というコマンドをたたくと、ログイン端末が今接続してるポート情報の一覧を出してくれます。情報には、ファイル名やデバイス名、オープン状態などが得られます。よく使うのは、mp_debugコマンドで実際に動いてるプロセスへ接続して、コマンドを打ち込んで実際に使用しているファイルやデバイスを調べたりします。
ファイルへアクセスするには、s$attach_portというAPIを呼び出し、物理的なファイル名とポートを結びつけます。戻されるポート番号を使て、ファイルのオープン、I/O、クローズなどの操作を行っていきます。使われたポートの開放はs$detach_portというAPIで行い、後始末を行います。
通信といってもレガシーなX.25、SNA、SDLCなどは通信ボードが古くからサポートしてるのでポートが使われてますが、TCP/IPはユーザーから見えにくくなっていて一般的なソケットでのI/Oとなります。