最近見た映画


あさのあつこ原作の野球をモチーフにした邦画。小学生でリトルリーグで活躍した主人公が弟の静養の為に片田舎へ行き、地元の野球少年に出会うところから始まる。主人公は豪腕投手で、出会った少年は期待できると思わせたキャッチャーだった。一緒の学校で野球部へ入り、入ってすぐいきなりレギュラーの座を得てしまい、それが原因で先輩のいじめ問題、それが発展して活動の休止まで追い込まれる。3年生たちの卒業試合くらいはと野球が強い学校の名選手を相手に三振を勝ち取り、試合をするように仕向けていくという感じの話だった。
身近でよくありそうな展開の話でもあり、それぞれの人間関係がよく描かれて表現されてる点で見ていくうちにどんどん引き込まれていきました。本来なら最後は涙物の展開でしょうけど、うちはそこまで感傷的になれなかった。それでも面白いとは思いましたよ。

三谷幸喜監督の邦画。田中直樹が演じる主人の家を作る話。妻を演じる八木亜希子が大工の棟梁の子供で、棟梁は田中邦衛。最初は家は建てたことないけど、家具のデザイナーをやってる唐沢寿明へデザインを頼み、好きに作っていいという話で進むのだが、実際家を建てる依頼は棟梁へ。棟梁は昔かたぎの大工でありこだわりを持っている。デザイナーも根っからの職人でこだわりをもって挑んでいて、意見のぶつかり合いで折れる立場に。そして次第に家を建てていくという話だった。
見てるとよくわかるのですが、身内が家を建てるとなると口を挟む親戚関係が居るってこと。主人の母親が風水に凝ってるとか、他人の不幸を見て喜ぶ義兄弟とか見ていてこういう人居るよね・・・なんて思ってしまう。メインは職人のぶつかり合うところですけど、打ち解けていく展開はなかなかのものです。何度か見てみたくなる作りなので結構気に入った作品でもあります。

これも三谷幸喜監督作。これが監督初作品かな?とある放送局のラジオ番組でラジオドラマを生放送する様子を描いた作品。鈴木京香が主婦として出演し、ラジオドラマの原作を書き、それが出演者たちのわがままでどんどん改変されていき、ぶちきれていく様が見所。事の発端は主演女優が役の名前が気に入らないと言い出したところから始まる。元がリツコだったのがメアリー・ジェーンと変わり、それを聞いた別の出演者も外人にすべきだと変更が始まる。何かを変えれば何か問題が出るわけで、問題のつじつまあわせをしていくうちに原作の影も形も無くなっていくという。
それでも理不尽さを乗り越え、話をまとめていく様子は見ていて面白かったです。

12人の陪審員が1つの事件で事故か殺人かを議論していく話。最初は全員無罪(事故)ということですぐ終わるのか?と思ったら一人が少し議論してみようと言い出しそこから話が変わってくる。無罪の理由を一人一人聞いてみるとあやふやだったり。裁決を取るたびに有罪と無罪の数が変わっていくという。各自が思う意見をみんなが聞きながら意見を変えていく展開がなかなか面白い。結局限りなく無罪であろうと話が進むものの、結局有罪と主張した人も感情論だったってことで最後は無罪で統一されるまでを面白おかしく描いたもの。実際ありそうでなさそうな展開が面白いのかも。実際は感情論だけで裁決されたら嫌だろうな。それがありそうでちょっと怖くなったのもあります。まあ、それでも最初から最後まで見ていて面白かったです。