まあ、今に始まったことじゃないですけどね。昨日TBSのアッコにおまかせで初音ミクが取り上げられた。内容は、アキバで数人の人に知ってるかどうか聞いてる風景。とある方の個人宅での実際に演奏させる風景という構成でした。問題は個人宅でのもの。最初にポスターとか気になったのですけど、機材を映し出して普通に紹介?と思ってました。製作元も映し出され無難なものだったのですが、実際に演奏させたのが10秒くらい。しかも音楽をやってる人とは思えなくらい下手なものだった。(調整がちゃんと出来てないというか)それから、オタク系の話がメインになり、最後は出演してた方がセーラー服まで着せてしまうという。途中、ポスターか何かを指して「アレはなんです?」と関係ない質問からおかしくなりました。出演してた方は冗談半分で「俺の嫁」とか言ってしまったのを面白おかしく編集した感じが何とも。和田はこれを見てソフトのコメントは一切なし。俺は嫁って言った部分を徹底的にコメントしておしまい。結局オタクを叩く番組で終ってしまった。
まあ、騒ぎになってるので内容はご存知の方も居るかと。問題は裏側の話が露呈した点です。製作者のインタービューは台本があって、それに沿っての演技だったという。円滑にするためのものらしいけど、回答まで決められてた辺りが問題あり。
このあたりはまだよかったのですけど、出演者のほうがかなり酷いです。そもそも出演依頼があって、部屋はオタクっぽいから片付けようかという方向だったのに、自然のままがいいと放置させ、ちゃんとした曲を用意してたらしいです。それと製作現場や映像もちゃんとしたのを用意していて、それらは放送で一切使わず。簡単でいいからという話で即興で作らせたものを演奏させてたという事実がわかりました。また、コスプレも印象が薄いから演出という意味で最後の最後で着せられたらしいです。途中のやり取りも恐らく冗談を交えてリラックスさせるためのトークだったのかと憶測で思ってます。そこは撮影なしという状況にして盗み撮りしたのかと思いますよ。
TV局がおかしいのは前からだし、どこの局も不条理なことをするのはわかってますけど、今回の件は酷すぎると思った。本当は和田の曲を歌わせてどんなものか判断するみたいな内容と話題が出てたので期待してたのですが。
また、上記の件とは別件で、スクールデイズ、こどものじかんの中止の件。これも酷すぎる。前者は残虐性、後者は性的描写での件で自粛。事件があったからとのコメントだが、事件とアニメは関係ないし。事前作られたものを何で後付理由で潰すのかさっぱりです。この中止を発端に、ニュース系サイトはこぞって問題のシーンを露呈。そりゃ断片的に見せられれば誰だって引きます。全体を通せばそうなるのかくらい想像もつくわけで、断片情報でアンチを引っ張りだし、よく情報操作してるってわかりました。アンチは都合の悪い発言は一切聞く耳持たずで、論点を摩り替えて規制の話を膨らませ、全然事件とは関係ない話を繰り広げる始末だし。
こどものじかんはどうかというと、マンガもそうですが主人公は先生で、学校で起こる些細で重大な事件を描く社会派的なものです。これから話題になるかもしれない、先生が子供に対しての言葉の暴力や、子供が何気なく先生に言ってしまう言葉の暴力を描き出し、それらを浮き彫りに描き出してるものです。こんな話、先生も親もしないわけで、問題のトリガーにもなるいい話です。
ですが、ませてる子供がエロを連想させるような行動で先生を困らせるシーンもあります。しかし、これらは子供の無邪気ないたずらな訳で、実際にもマンガほど過激ではないものの行動する子供も居ると思います。それを子供だからといって笑って済ませられるもので終わりなのです。しかし、これをエロシーンと捕らえてて叩こうとする辺りがえげつないです。マンガやアニメだからこそ実際よりもえげつなく描写できるのはわかります。だからといって過剰にエロ作品という烙印を押してしまうのは早計過ぎないか?と思ってしまう訳です。
実際アニメも一部放送されましたが、修正されたシーンは極わずか。逆にどこ?と探すほうが面倒なくらいです。目的が性描写なら問題あるし、18禁にすべきでしょうけど、目的は別にあります。それを無視して色物扱いするのはおかしいと思います。冷静に見ても、全然エロくないし、そう思う前にガキんちょのいたずらだと思ってしまいますが。エロと思う人のほうが頭がおかしいと思いますが、世間ではどうもエロなんだそうで。
TV局もOKして趣旨を理解してた訳で、それをいきなり中止というのは極悪非道としか言えないでしょう。結局この作品はスクールデイズに便乗したDVDを売るための作戦だったとしか言いようがないです。見られないものはあきらめてしまうでしょうから、DVDが売れるのは元から買う予定だった人だけでしょう。こういうことするから売れなくなるわけで、値段を5分の1以下にしない限り存続は難しいと思うよ。
作品を問題視するのはいいことだと思います。でも、論議する前に自分が持つ基準をきっちり明記して欲しいものです。何を持ってエロと判断するのかをね。例えば局部をみせるあるいはそれを想像させるような行為をエロとか。個人的には、「性行為を前提とし、性行為を行うために局部を見せたり、触らせたり、連想させたりする行為。性行為を目的で、相手の合意関係なしに性行為を取ろうとする行為。性行為とは関係なく局部を映し出すもの」をエロ行為と思ってます。強姦シーンなどは結構微妙で、シーン事態を明確に描けばエロな訳で、さらりと流して結果だけ見せるのはセーフと思います。その際、素っ裸で局部をさらしたらエロと判断できますが。つまり、前提が違うわけですよ。如何に子供であろうと大人であろうと、前提が違えばエロではないと思うわけで。そういった前提が欲しいです。
人によっては前提が違い、何でも欲情したらエロという人も居るでしょう。それが見えてないから無駄な論議で終ってると思いました。
また、ゾーニング云々もよく話題にでます。賛成派は深夜帯だからという理由が多く、反対派は録画できたり、視聴できる機会が増えてるからという理由が多く目立ちます。地上派は確かにゾーニングが出来てません。ビデオが普及したのに対し、TV局側やシステム自体を変更できてないというのが問題なのでしょう。機器変更をしたら普及した機器が使えなくなるのも問題なのでしょう。ビデオが普及する前はTVの深夜放送はカオス状態でした。知っての通りエロ当たり前だった時代です。それ故、それを知ってる世代は深夜帯は大人向けと思ってるのです。逆に今のビデオが当たり前、TVは個人で持つ時代になると、今までの当たり前が崩れます。誰でもどんな時間帯も視聴可能な訳です。ここで深夜帯は大人向けと思う人たちは、親のしつけの問題といいます。子供が深夜にTVを見ることがおかしいという。正論でもありますが、見ることが普通と思う世代にはどうも理解できないみたいです。深夜帯限らずゴールデンもドラマなどえぐい内容も多く、論議はカオス状態になるわけです。地デジが導入されますけど、ゾーニングは一切出来ません。結局のところ、見る側で取捨選択をする必要があるわけです
個人的な意見では、見るべき番組は自分で判断すべき。子供が何を見るかは親のしつけで決めるべきと思います。親が厳しくしたところで、子供は見たい番組を見るならそれはそれで個の自由ってことで許すべきかと思います。ただ、その許しをどこで区切るかは難しいところでしょう。下手すればトラウマを生むトリガーにもなるわけで。ですからそれは親が判断すべきなのかと思ってます。自分なら小学生のうちは厳しく制限し、中学生になったら任せるというのが理想と思ってます。このくらいになると性的な興味は尽きないですけど、知識を取り込んで自分で判断するくらいの能力は持ってると思いますし。猟奇的なものもこの頃自分で判断して見させたほうがいいと思ってます。そこでトラウマになって見なくなるならいいですし、分別がつくならそれもよし。問題は分別がつかなくなることじゃないかな?
規制がないんだから自分たちで考えて規制すべきなんだよね。